「田んぼにかかしが立っていたのを見て、雨にぬれても強い牛乳パックでかかしをつくってみたいと思いました。 まず、顔と体をつくって、どうしたら目立つか考えて、いろいろな色の牛にゅうパックをつかって、服をきせました。服は、ほそく切って風になびくようにしました。顔の「の」の字の中を切るのは、かたくてむずかしかったです。牛にゅうパックは、20コくらいつかいました。 できあがって、おばあちゃんの田んぼにもっていってたててみると、とても目立って、これで鳥も近よらないかなと思いました。おいしいお米がとれるのがとても楽しみです。」 ●審査員評 実際に使うことを想定して様々な工夫をしています。今年は豊作間違いなし。この水田で飼料を生産し、乳牛のエサとなって牛乳ができたら楽しそう。
「「リサイクル」は、古代の人からの宿題です。だから私は、牛乳パックの工作で縄文時代の火炎式土器を作り、古代と今をリサイクルの心でむすびたいと思いました。 社会で縄文時代を勉強して、興味を持ちました。そこで、自由研究で加曾利貝塚や国立科学博物館に行って調べてみると、何と古代の人たちもリサイクルしていたことが分り、びっくりしました。貝がらで貝輪などのアクセサリーを作ったり、動物の毛皮や骨、歯なども、むだなく活用していたのです。 全部で32枚の紙パックを使い、大きさも本物のように40cm以上にして迫力が出るようにしました。上の部分は洗面器で丸く型をとり、下は、上からの力に強くなるようにじゃばら折で三角の形にしました。 歴史の本を読むと、江戸の町も高度なリサイクル都市だったと書いてありました。上手にリサイクルすることは、今のためだけではありません。ずっと昔の人から受け継いで、未来の人に渡していく、リレーのバトンのようなもので、大切な宿題なのだと思います。 私は6年間、毎年このコンクールに取り組んできました。工作を楽しみながら、環境のことを考えることができました。学んだことをこれからも生かしていきたいと思います。」 ●審査員評 古代と今をリサイクルの心で結びたいという考えが高学年らしい。工作を通じて学習を深め、考察し、発想を具体化し、作り上げた工程に活用から環境思考の全てが網羅されている。
各年の入賞作品はこちらから