「牛乳紙パックは、トイレットペーパーや、ティッシュペーパー、はがきやうちわ、紙バッグなど、姿をかえてよみがえりまず。前に本で読んだことがある、不死鳥(フェニックス)のようだと思います。私も、かざりや楽器、おもちゃなど、牛乳紙パックの形を変えて色々な工作を楽しんできましたが、今年は、牛乳パックのつばさではばたいている大きなフェニックスを作ってみたいと思いました。 手のりのセキセイインコを飼っているので、羽や足の感じなどよく観察しました。大きなフェニックスにするために色々工夫もしました。牛乳パックだけでは強さが足りないので、骨組みにはステンレスの部品を使いました。次に、牛乳パックは水をはじくので、表面のシートをはがしてから、絵の具で色を塗りました。全部で238枚の羽を作ったので大変でしたが、少し毛羽立った感じも鳥らしくなりました。口ばしは牛乳パックの角を利用したらうまくできました。 フェニックスは空想上の鳥ですが、牛乳パックが変身したものには「牛乳パック再利用マーク」が付いています。私はこれをフェニックスのマークだと思い、これからもこのマークを探して利用していきたいと思います。」 ●審査員評 「牛乳パック再利用マーク」への気付きから発想したフェニックス。いきいきとしていて、牛乳パックがまさに生まれ変わった印象を伝えることができています。鳥をよく観察して作ったかいがありました。
「ぼくの夢は、自分で作ったロケットに乗って、宇宙に行くことです。去年の秋に種子島から打ち上げられたH2Aロケットそっくりに作りたいと思ったけれど、50メートル以上もあるものを作れるわけがない・・・そんなときに、スーパーで小さい牛乳パックが目にとまり、「大きい牛乳パックと同じ形だ!!ロケットも、小さくすればいいんだ」と気がついた。家に帰ってJAXAのホームページを調べたら、それぞれのパーツの大きさがわかったので、この数字から、僕のロケットの出来上がりの大きさを決めた。ロケットの各部分の構造や組み合わせも、のっている写真をよく見て、どうしたらこの形が作れるか、身の回りにあるものを参考にして考えた。 今は見て楽しむことしかできませんが、このロケットを飛ばす動力について勉強して、いつかきっと飛ばしたいと思っています。 最近は僕のように宇宙に行きたいと考える人がたくさんいて、「宇宙旅行」の話も出てきましたが、宇宙が開発されるのに伴って「宇宙ゴミ」が増え、現在は4,500トン以上といわれています。これからは、宇宙のゴミのリサイクルについても考えていかなくてはいけないと思いました。」 ●審査員評 実物のロケットの構造をよく研究し、1/100大に忠実に再現しようとした過程の学びに好感が持てます。そして、細部にわたる再現性に驚きました。
各年の入賞作品はこちらから